2021年7月、笠鉾会館ドリームホール(市立博物館分館)は、須坂市博物館基本計画に基づき『まるごと博物館構想』推進するため、機能分散型総合博物館分館として新装開館しました。
一階には、全国でも珍しい2段の笠鉾11基と屋台4台(あわせて須坂市有形民俗文化財)保存展示されています。かつての須坂の繁栄のなかで培われたその姿に、当時の町衆の心意気が伺われます。現在も毎年7月21日から25日にかけて行われる須坂祇園祭(長野県無形民俗文化財)には、この笠鉾が町中を巡行します。
二階には、江戸時代の須坂市域の人々の信仰や暮らし、文化産業などを紹介しています。交通の要衝として栄えた須坂の町や福島などの宿場町の様子や、寺子屋で使用された書物、善光寺地震の被害状況を示した絵図等の災害記録などを展示しています。
三階には、須坂藩主堀家の歴代藩主がしたためた書画や軍配や軍扇、家臣たちが遺した書幅や武具など、260余年にわたる堀家14代の歴史を物語る資料を展示しています。
リニューアルオープン記念企画展示「須坂藩窯 吉向焼 –須坂に招かれた吉向行阿という陶工‐」開催中。(2021年12月5日まで)
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